物件への愛が、サービス業界を救う一歩に。
アセットマネジメント2部 部長
アセットマネジメント2部
部長
- H.M さん
- 通算、入社8年目。2016年に星野リゾート・アセットマネジメントへ入社。2022年に一度退職したものの、半年後に再び同社へ。現在は部長として、より一層職務に励む日々を送る。

資産価値を見極めて、最大化する
現在の仕事内容を教えてください
アセットマネジメント部では、ファンドに組み入れられた物件の期中管理業務を主に担っています。物件を購入してから、資産価値をどう保つか、どう高めるかについて日々考えるのが仕事です。なかでも2部は、2023年9月現在、星野リゾートが運営していない39の物件を担当しています。部で担当するすべての物件に関わっていますが、基本的にメインの業務はチームメンバーに任せています。時にはメンバーと二人三脚で携わるケースもありますが、部下から寄せられる提案や相談をともにブラッシュアップしたり可否の判断をしたりという業務が中心となります。
制約の中で、どこまでクリエイティブできるか
入社に至るまでの経緯は?
以前は鉄道会社にいて、ビジネスホテルを建てるための土地を購入する仕事を3年ほど任されていました。それが不動産業界との最初の接点です。動かす金額も大きく、新しいことだらけで楽しい業務内容でしたが、別の部署へ異動することになりました。ジョブローテーションを経験し、さらにステップアップしていく選択肢もありましたが、さまざまな仕事を幅広く経験するより、特化した領域で専門性を高めたいと考えたのが転職のきっかけです。ホテル不動産に関しては前職で得た知見もあり、転職活動をする中で、星野リゾート・アセットマネジメントが自然と候補として上がってきました。
一度、星野リゾート・アセットマネジメントを退職後、また戻ろうと思ったきっかけは?
転職してあらためて、自身の仕事における適正を理解できたことが大きな理由です。また星野リゾート・アセットマネジメントでもやり残したことや、やれることがあったはずだという心残りもありました。一度退職したのは、スタートアップ企業で事業主に近い立場で勝負するチャンスを掴んだため。これから事業を創っていく段階の会社だったので、常に頭をフル回転させなければいけないハードな環境でしたが、自由度はとても高い場所でした。ただ、そこで働いてみた結果、フリーハンドでクリエイティブなことを考え続けるのは、思っていたよりも性に合わず…。振り返ると、星野リゾート・アセットマネジメントは上場REITらしく厳しい制約も多いのですが、その制約の中で「どこまで新しいことができるか?」を考えることが、楽しみを感じていたポイントなんだなと気づきました。出戻りでしたが、温かく迎え入れてもらえてよかったです(笑)。
愛着を持って、物件を預かる
星野リゾート・アセットマネジメントらしいと思うポイントは?
案件に愛着を持って取り組んでいる社員が多い印象です。私自身、この会社に戻ってきたのは、携わっていた案件のゴールを見届けられていなかったことも理由です。投資してすぐに結果が出るわけではなく、竣工してから効果が表れるまでに少なくとも2年程度はかかるのが一般的。さらにコロナ禍に突入して、計画を仕切り直しているうちにスタートが遅くなってしまうといったアクシデントが重なり、中途半端に仕事を引き継いでしまったことに未練を感じていました。他のメンバーも物件に愛着を持って働いていて、止むを得ない事情で担当変更をしなければならない時は、寂しがるメンバーも多いですよ。
物件に愛着が湧くのはなぜでしょうか?
自分ごと化できているからだと思います。自分ごと化の意識が強い背景には、会社の風土も大きく関わっていますね。「こんな案件をやってみたい」「この方法を続けてみたい」といった希望を言いやすい雰囲気があり、会社側から新しい業務を打診されるときも、きちんと意思確認をしてくれる。もちろんすべて希望どおりにはいきませんが、会社がまず聞いてくれる姿勢を示しているからこそ、社員からも意見や提案が出やすいんです。結果、仕事に対して自分ごと化が強くなり、仕事や担当物件に対して愛着が湧くのだと思います。これは当社に限らず、グループ全体においても同じです。個人の意思を重んじる企業風土があり、基本的にはやりたいと手を挙げた人の意志が尊重されています。実は、この会社で部長になるのは3回目。最初に部長職に就いたとき、自身の力不足を感じて、一旦自分から退くという選択をしました。他社では、そこでレッテルが貼られてしまい、今後の昇進が難しくなる局面ですが、当社では機会があればリトライさせてくれる度量があります。時間を経て、ありがたいことに「もう一度部長をやってみないか?」と提案していただきました。
ロジカルとフィジカルの両面を柔軟に使いこなす
今の働き方について、どう考えていますか?
時には現地のホテルスタッフと顔を合わせたり、建設会社を口説くために挨拶へ出向いたりといった、フィジカルを使って仕事をするシーンがあり、その点は資産運用会社らしくない意外な働き方かもしれません。ロジカルな提案や戦略だけが求められるわけでなく、相手と顔を合わせる機会を持つなどコミュニケーションを取ることも重要です。普段からオンライン会議やチャットを活用していると、ツールを使わない相手とは関係が希薄になりがち。支配人やスタッフなど現場で働いている方とも、きちんと対面で接する機会を持つことで、仕事がスムーズに進みます。当然、その際は出張になりますが、旅行好きにとってはまったく苦になりません。どちらの仕事も同程度に楽しめるため、忙しいながらストレスはあまり感じないんです。
地域経済を豊かにし、観光業界の地位を底上げ
今後の目標を伺えますか?
当社だけでなく、星野リゾートグループの目指す姿でもありますが、業界的に人材不足が叫ばれるなか、人材確保や安定して長く働いてもらうために、観光業における賃金水準を上げていくことを長期的な目標としています。ですが、生産性を改善せずに給与を上げるだけでは、投資家の理解を得ることは難しいでしょう。一人ひとりが生産性を高め、サービス業界全体の地位向上を目指して、オーナー視点を持って取り組んでいかなければならないと考えています。働き手にとって魅力的な業界にならなければ、私たちの生命線であるサービスの質を上げていくことはできませんし、観光需要も頭打ちになってしまいますから。利益という果実を享受するためにも、これは本気で取り組んでいかなければならない課題だと思っています。
もうひとつの目標は、今の仕事を通して地方を元気にすることですね。鉄道会社に在籍していた頃から、鉄道の廃線といった地域課題は目の当たりにしていましたし、ずっと危機感を持っていました。いざという時のためにも、多くの人や物が運べるライフラインは、可能な限り、残しておくべきだと考えているので、そのためには地域経済が潤っていることが肝要です。地域経済や雇用に貢献できるよう、私たちもより地域に寄り添って仕事をしていきたいと思っています。
ホテルにとって、理想的なお金の使い方を模索する
この会社にはどんな人が向いていると思いますか?
当社のアセットマネジメント部では、オペレーターにとって働きやすい環境づくりを大切にしています。施設の所有者であるオーナーと施設運営を担うオペレーターが折衝する際、どうしてもオペレーターの立場が弱くなってしまいがち。そのため、アセットマネジメント部ではオペレーターサイドに立ち、施設運営のプロフェッショナルである彼らの手腕が遺憾なく発揮されるようサポート。少し遠回りかもしれませんが、オペレーターが伸び伸び働くことで、労働生産性が上がり結果的にオーナーである投資家の皆さんの利益にもつながると考えています。我々は施設にとってベストな投資を常に考え続けなければならないということを、共通認識として持っていただける方ですとうれしいです。