投資を通じて、人を、施設を、応援する。
エンジニアリング2部
エンジニアリング2部
- A.O さん
- 入社2年目。前職である外資系ホテルREITのコンストラクションマネジメントでの経験を活かし、エンジニアリング2部で工事管理全般を担う。

人を巻き込みながら行うプロジェクト管理
現在の仕事内容を教えてください
社内ではアセットマネジメント部をAMと呼びますが、エンジニアリング部はCM(コンストラクションマネジメント)と呼ばれています。大まかに言うと建築全般のマネジメントを請け負うのがエンジニアリング部の役割です。アセットマネジメント部と一緒にプロジェクトの戦略を練って、実施フェーズになったら、エンジニアリング部が主体的に、プロジェクト全体の管理を行います。
単にプロジェクトの進捗状況を見守るだけではなく、実際に工事を進めたことで判明した問題への対処や、竣工をイメージしながら適宜調整を加えるなど、全体を俯瞰しながらプロジェクトを円滑に進める必要があります。社内はもちろん、設計士や施工会社、運営会社など、多くの人を巻き込みながら進めていくのもこの仕事の特徴です。職種としては前職とまったく同じだったので、比較的スムーズにジョインできたと思います。
ホテルに新しい命を授けるために
入社に至るまでの経緯は?
前職でも同じくホテルアセットのエンジニアとして働いていました。前職で担当していたのは主に外資系のブランドホテル。メインターゲットがインバウンド顧客だったので、コロナ禍で収益が激減してしまったんです。面白い仕事も多かったのですが、計画していた新たな投資が白紙に戻り、仕事が停滞したことが転職を考えるきっかけになりました。そこから、より好きな仕事を求めて見つけたのが、星野リゾート・アセットマネジメントです。前職時代から古いホテルを再生することにやりがいを感じていたので、“リゾート再生請負人”と呼ばれていた星野リゾートグループであれば、施設の再生に関わる機会も増え、今以上にやりがいを感じられると思ったんです。また日本有数のホテルオペレーターなので、自分の知見もアップグレードできると期待して決めました。
ホテル再生事業のどんなところにやりがいを感じているのでしょうか?
古いホテルを再生することは、新しい命を吹き込むみたいなものなんですよ。役割を失ってしまった場所が、お客さんを喜ばせるスペースに生まれ変わり、利益を生む。その手助けをすることが自分の仕事だと思っています。それを、同じ志を持ったデザイナーや設計士など、多くの人と協力して作り上げるのが面白いんです。
施設の建つ土地ごと愛するマインド
星野リゾート・アセットマネジメントらしいと思うポイントは?
グループ全体の話でもありますが、地域を大事にするところですね。星野リゾートは主要都市に限らず、全国各地にホテルや旅館を保有していますが、現地の会社と一緒にプロジェクトを作り上げていくことが多いんです。明確にルールがあるわけではないのですが、地域産業を盛り上げようという意識や、施設にその土地の自然や文化、環境をうまく取り入れようという思想が根付いています。現地の方と一緒に働いて親しくなると、地元民のみぞ知るようなスポットを教えてくれたりするんです。些細なことですが、こういうコミュニケーションがより仕事を楽しく感じさせてくれますね。
「地元を大事にする」文化を実感した仕事はありますか?
2024年を目指して目下リニューアルが進行中の「OMO7 高知」プロジェクトでは、地元の業者さんと仕事をしています。高知県には一切ツテがなかったので、施工会社をリサーチするところからスタート。東京から業者さんを探すことがかなり困難だったので、現地まで赴き、そこで入った居酒屋で建設会社の情報を聞き込みしたりしました(笑)。まだ入社して1年ほどですから、イチから担当するのはこの仕事が初めてなので、非常にモチベーション高く取り組めていますね。
旅行好きが働きたくなる会社
今の働き方について、どう考えていますか?
いまは楽しんで働けている実感があります。仕事柄出張が多いのでほとんど会社におらず、出張先から出張先へと転々としていますが、ちょっとした旅行のような気分ですね(笑)。多い時は1週間のうちに3つの現場を巡ることもあります。子育てをしている社員もいるので、部内で業務バランスを調整し、出張回数を控えたりすることもありますね。
とはいえ、この会社は旅行好きが多いので、むしろ出張に行きたいという人は多いのではないかと思います。星野リゾートの施設に宿泊できる福利厚生も充実しているので、旅行好きな人にはうれしい環境かもしれませんね。
社内の雰囲気について、教えてください
REIT会社にしては年齢層が若くて、自由に働ける雰囲気があると思います。管理されすぎないというか、マイクロマネジメントをするような組織風土がない。REITという仕事の特性上、業種によってはすぐに仕事の裁量を持つことができるという訳ではありませんが、立場に関わらず提案や発言しやすい環境があると思います。
あとは使命感を持って働いている社員が多い印象ですね。目の前の仕事だけでなく、観光業界全体の動向や環境問題などにピントが合っているんです。これはマネジメント層が、しっかりと旗を振ってくれている影響だと思います。本部長が率先してESG担当に手を挙げるような組織ですから、周りのメンバーも意識が自然と引き上げられているのだと思います。
遊びながら働く感覚を社内に広げる
今後の目標を伺えますか?
自身のキャリアに関しては、専門性を日々磨いていくことが大切だと考えています。ホテルにはさまざまなトレンドがあるので、その流れを汲みながら各社が日進月歩、改善を加えています。そういった情報をキャッチアップしながら、自分の仕事に活かすことを怠らずにいたいです。
そしてこれは自分にも当てはまることですが、社内のメンバーには楽しんで仕事をやってもらいたいと考えています。自分にしかできないことを探して、確立させて、仕事にしていく。それが周囲に認められれば、働きながら遊んでいるような状態になれると思うんです。“仕事”だと意識すると楽しみにくくなってしまいますが、遊んでいる感覚を掴めれば、生き方の改革にもなるんじゃないかなと。
オペレーターを応援するという立場
この会社にはどんな人が向いていると思いますか?
当社ではホテル従業員のシフトを組むなどのオペレーション管理業務はなく、運営をミクロの視点で考える必要はありません。ですが、マクロの視点を持ってオペレーターを応援する立場であることは、常に心に留めて仕事に臨んでいます。例えば、施設の売り上げを立てるためにはスタッフが不可欠ですが、人材が安定せず、離職してしまうケースがあるとします。原因を追求していくと、そのひとつにバックヤードの使いづらさが挙がったとしましょう。データにも表れませんし、一見、業務に関わりがないことに思えるので、対策が後回しになることがあると思います。直接的な業務改善ではないかもしれませんが、スタッフの働きやすさに投資をすることも大事ですよね。長い目で見ると、従業員満足度は利益にも影響してきますから、さまざまな投資を通じてスタッフを応援する仕組みや環境整備をする方々をサポートするのが、私の仕事でもあります。そうすることでより良い施設となり、結果として集客にも繋がり、来てくれたお客さんの満足度も上がっていく。こういったことにやりがいを見出せる人には、とても楽しい仕事だと思いますね。