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INTERVIEW

専門スキルと柔軟な視点を組み合わせて、新しい一手を探る。

アクイジション部 部長

アクイジション部
部長

T.S さん
入社5年目。新卒で大手銀行へ入社。不動産鑑定士の資格を取得し、星野リゾート・アセットマネジメントに移る。アクイジション部に在籍し、最年少の部長を務める。
T.S

全国各地を駆け回り、物件の取得までを一手に担う

現在の仕事内容を教えてください

アクイジション部の主な仕事は、物件のリサーチからクロージングに至るまでの物件取得業務全般。私の職務は、自身でもいくつか物件を担当しながら、部長として各スタッフが受け持つ案件を把握し、部全体を俯瞰することです。

REITというヴィークルにおいては収益物件を取得するのが基本ですが、当社ではそれに加え、スポンサーと協業して将来的な取得物件の選定として開発用地、リブランドを要する物件の視察に行くなど、業務は多岐に渡ります。物件も全国に散らばっているので、多い時期は月に3〜4回程度、各地へ出張に赴くことも。固定案件が少ないので、立地も規模も異なるさまざまな物件を担当できるのが面白いところですね。

専門性を磨き、プロフェッショナルとして勝負する

入社に至るまでの経緯は?

「世の中に大きな影響を与えられる仕事に挑戦したい!」という想いから、大学では経営学を専門的に学んでいました。金融について知見を得ていく過程で見えてきたのが、不動産金融の道。就職するにあたって選択肢はいくつかありましたが、まずは不動産に関する専門性を高めたいという思いから、実務を学びながら不動産鑑定士の資格を取得できる信託銀行を選びました。2年の支店経験を経たのち、自ら志願して鑑定士コースへ。資格を取得したあとは、企業の不動産戦略立案などを行うCRE業務を担っていましたが、仕事により面白さを求めて、ホテルアセットマネジメントへの転向を考え、今に至ります。

なぜ星野リゾート・アセットマネジメントに入社しようと思ったのですか?

私の目には、ここが一番面白い仕事ができそうな会社に映ったというシンプルな理由です。白状すると、転職時も1社しか受けませんでした。これは私個人の見解ですが、アセットマネジメントとして取り扱う物件は、ホテルが圧倒的に面白いと思うんです。オフィスやレジデンスには、ある程度、立地や規模、築年数などに応じたセオリーがあり、「不動産」の領域の中でアセットマネジメントを行っていると思います。対してホテルアセットでは、「ホテル事業」という別の領域が加わっており、運営の巧拙によって不動産収益が大きく変動する分、新しいインプットや領域を横断するような仕事の進め方が求められます。どちらも一長一短あり、得手不得手があると思いますが、私にとっては後者の方がフィットしたんですね。特に独自のオペレーション手法でホテル運営を行う星野リゾートをスポンサーに有している当社は魅力的に映りました。専門性を高めたいと進んだ不動産鑑定士の道から、より尖った場所で勝負すべく、ステップアップを目指した結果です。

懐の深い会社が仕事を面白くする

星野リゾート・アセットマネジメントらしいと思うポイントは?

仕事を楽しむ環境が醸成されている点でしょうか。いち担当者だった頃から権限や裁量を持たせてもらっていて、REIT全体を動かしている実感が得られるのは魅力です。特に、きちんとロジックが組み立てられていれば、年次や役職関係なく、経営層が積極的に聞いてくれるところが大きいですね。代表の秋本にも気軽に話しに行ける雰囲気や、スポンサーである星野リゾートの人々にも会いやすい関係性などが、その要因となっているのではないかと思います。

入社して特に面白さを実感した仕事はありますか?

思い出深いのは、アクイジション部に異動して初めてのディールとなる「グランドハイアット福岡」ですね。ショッピングモールのキャナルシティ博多に入っているホテルで、かなり込み入った案件でした。区分所有建物で分かれているものが信託によっていくつかにまとめられていて、そこからホテル部分を切り出して準共有にしてと、とにかく悪戦苦闘の連続で……。複雑なスキームで、もし担当していなかったら当時の開示資料を見てもすぐには理解できないでしょうね(笑)。短い期間の中で、他部署や社外の専門家と連携して、相手のニーズを汲み取って提案を変えたり、お互いの提案をぶつけ合ったりしながら、当社ならではの着地点を描けたと思っています。入社以来、初のディールでしたが、会社から任されたことでモチベーションも高く取り組めていましたので、必死に考え抜いてクロージングを迎えた際には達成感もひとしおでした。

制度を活用して、オンオフの切り替えをコントロール

今の働き方について、どう考えていますか?

プライベートでは二児の父なのですが、立場やディールの関係上、勤務時間が長くなる日もあり、特に忙しい時期は妻に育児を任せ気味です。ですが、在宅勤務制度が導入されていることもあって、子供と接する時間は以前より確保できています。平日、仕事に没頭している分、休日は意識的に脳をオフに切り替えて、家族との時間を大切にするよう心がけています。そんな働き方でも業務に支障が出ることはなく、自分にとっては仕事でやりたいこととプライベートのバランスが取りやすい職場です。また今年の1月には1か月間育児休暇を取得しました。この立場にいながら子供との時間を確保できたことはとてもありがたかったですね。

アクイジションは物件取得に動いている時期がもっとも忙しく、それ以外は日によって定時に業務が終わることもあり、波のある仕事です。そのうえで業務を効率化するために、マニュアルを修正するなど、できることはまだありそうですね。

不可能を可能にするスキームで社会貢献へ挑む

今後の目標を伺えますか?

これまで当社では約2,000億円の不動産をREITに組み入れてきましたが、まだまだ発展途上。規模をさらに大きくし、当社、およびREITとしてできることをもっと増やしていきたいです。中期の展望として3,000億円を目指し、そこに対して道筋を示していくのが私の役割だと考えています。

個人のキャリアとしては、行政などと協力し、社会への働きかけができるような仕事ができればと考えています。これまで培ってきた知識をホテル業界だけではなく、観光という広い枠組みで捉えて社会貢献できればと。地域や国を盛り上げるにはどんな方法があるのか、漠然とですが考えています。

以前から社会貢献には興味があったのでしょうか?

社会への利益を考えはじめたのは最近です。会社に対する利益追求にコミットする中で、一見難しそうな課題も裁量を持って頭をひねれば解決できるという手応えや達成感を感じてきましたが、一方でどれだけ説明を尽くしても行政における規制や既成概念に阻まれて実現できないこともあり、より広く、規制を作る側の視点も持つ必要があると感じました。現在取り扱っている業務のスキルアップにとどまらず、視野を広げていくことで、国や地域に対しても、事業を通して貢献していくことができるのではないかと思っています。なにより自身の手でそれが実現できれば、今以上に達成感を得られるはずです。

今までにないことを実現できる環境

この会社にはどんな人が向いていると思いますか?

会社や投資家、社会に対して、自分がどう貢献していきたいかという考えが固まっている方にとっては、伸び伸びと働ける環境ではないでしょうか。意見を出しやすく、会議も闊達です。ただ、そのフラットな風土は、個々の自主性・自律性が礎となっています。なんとなく楽しそう、教えてもらおうという受動的な姿勢で臨むのではなく、自分がどうしていきたいかという意志を見せられる人は、向いているはずです。そんな会社だからこそ、裁量が大きくできることの幅も広い。今までに前例がなかったことでも、提案すれば上司は真剣に聞いてくれて、形にできる環境が整っています。

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01|10